取得可能な免許
免許パターンは入学後に選択
京都教育大学では、他のいくつかの教員養成系大学とは異なり、入学者選抜の際(つまり入学前)に「小、中学校、高等学校」などのコース選択を要求せず、
自分の進路希望に合わせて、小学校教員を目指すのか、中学や高等学校教員を目指すのかを入学後にじっくり選べる仕組みになっています。
数学領域の場合、入学後に「小主免」「中主免」の2つからじっくり時間をかけて選択します(ただし、推薦入学での入学者は「小主免」を選択します)。
この選択肢を「卒業要件となる主免校種」と呼んでおり、大枠は以下の通りです。
小主免
卒業のために必要な最低取得単位数(135単位)内で「小学校教諭一種」「中学校教諭二種(数学)*」の免許状が取得可能
中主免
卒業のために必要な最低取得単位数(135単位)内で「中学校教諭一種(数学)」「高等学校教諭一種(数学)」「小学校教諭二種*」の免許状が取得可能
(ただし、*印は教育実習(副免)の単位を取得した場合)
これらは卒業のために必要な最低取得単位数で取得できる免許状であり、もちろんこれ以外の免許も取得可能です。
つまり、簡単に言えば
「小主免」を選んだ学生は卒業するためには少なくとも小学校の免許を取得できるだけの単位を取って下さい。
「中主免」を選んだ学生は卒業するためには少なくとも中学校(数学)と高等学校(数学)の免許を取得できるだけの単位を取って下さい。
という意味です。
また、指導教員及び専攻主任の承認を得て、届け出た主免校種を変更することも可能です。
なお、この「卒業要件となる主免校種」と実際に教員採用試験を受ける校種は全く別の話であり、
例えば、「小主免」を選択した場合でも「高等学校教諭一種(数学)」を追加で取得して高校の先生を目指すことや、
「中主免」を選択した場合でも「小学校教諭一種」を追加で取得して小学校の先生を目指すことももちろん可能です。
以上の概要の詳細については入学後すぐに行われる専攻別ガイダンスで確認しましょう。
多くの免許状取得が可能
卒業のために必要な最低修得単位数(135単位)を超えて所要の単位を修得することで、自分の選んだパターンにない
「小学校教諭一種」「中学校教諭一種(数学)」「高等学校教諭一種(数学)」の免許状を取得することもできます。
よって、実際は「小主免」「中主免」どちらを選んでも多くの学生が必要に応じた単位を取得し、必修である教育実習(主免)に加えて教育実習(副免)を経て、
「小学校教諭一種」「中学校教諭一種(数学)」「高等学校教諭一種(数学)」の全て
を取得し卒業していきます。場合によっては
他の教科の「中学校」「高等学校教諭」免許状
を取得し卒業する学生もいます。
最低限の免許状だけでなく、様々な免許状を取得して学校の先生になってゆけるところも京都教育大学の魅力の一つです。
例えば、小学校においては教科担任制の導入が検討され始めており、
自治体によっては小学校教員採用試験において、「中学校教諭一種(数学)」の免許を持っている場合には加点を行うなどの配慮も始まっています。
また、小中一貫校、中高一貫校、義務教育学校の数も年々増加しており、
多くの免許状を持つ先生が求められる時代が始まりつつあります。
「入学する前は小学校の先生になりたかったけれど、大学で学んでいくうちにやっぱり中学校の先生がいいと思い始めた。」
「高校の数学の先生しか考えられなかったけれど、教育実習に行ったら中学校の数学の先生も楽しいと気がついた。」
「教育実習で小学生の元気さ・素直さに触れ、今は小学校の先生になりたい気持ちでいっぱいです。中主免だけど教員採用試験は小学校で受けます。」
「小学校の免許がほしくて小主免を選んだけれど、大学で学んでいくうちに高校の先生になりたくなった。大学院へ進学してもっと専門数学を学んでから高校の先生になります。」
そのような気持ちの変化にも京都教育大学のカリキュラムは対応可能です。
実際の卒業生の進路については以下を参照して下さい。
卒業生の進路状況 »
ただし、授業時間割等の制約によって、他教科の免許状は4年間では追加で取得できない場合もあります。
詳しくは下の「大学案内:デジタルパンフレット2021(大学作成)」の22ページをご覧下さい。
教員免許状に関するその他の情報としては以下の文部科学省「教員免許状に関するQ&A」もご確認下さい。
文部科学省「教員免許状に関するQ&A」 »
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